2014年2月26日

英作文を書いてみよう(2)~ アウトラインを書こう

  • 作文のアイディアを書き出したカード

この記事は English Composition for Beginners ~ 英作文を書いてみよう(1) の続きです。英作文を書くためのアイディアカードを整理します。
    英作文を書いてみよう
  1. ブレインストーミング
  2.  アウトラインを書こう
  3. アウトラインに基づいた作文を書こう

アイディアを書いたカードの整理


前の記事で無作為に書いたアイディアのカードを関連がある物同士にグループ分けて、納得行くまで何度も並べ替えてみましょう。どのグループにも属さないカードは思い切って、ボツにすることもあります。ここでは、「お母さんがお夜食を作ってくれる…」というカードはどこにも当てはまらないということにします。

カードを関連するテーマごとに整理する

アイディアカードの内容


前回書きだしたアイディアカードをいろいろと並べ替えてみた結果、4つのグループにわかれました。

グループ1 夜

  1. 夜は車の往来でうるさい
  2. 夜は隣の家の子がピアノの練習をするので集中できない
  3. 夜は家族がみんな家にいて、テレビを見たり、ゲームをしている
  4. 夜、一人で起きているのは寂しい

グループ2 自己分析

  1. 自分は朝型人間だと思う
  2. バレーの朝練があったので、早起きは得意
  3. 子供の頃から夜更かしは苦手
  4. 夜ぐっすり眠ったら集中できる
  5. 朝起きて、お腹が空いている時のほうが集中できる
  6. 夜に勉強するとついつい夜更かししてしまう

グループ3 朝

  1. 朝は鳥の声が聞こえる
  2. 朝は希望を感じる
  3. 部屋が東向きなので朝日が入る
  4. 朝のラジオ番組が好き

グループ4 勉強法

  1. 寝る前に朝の勉強の予定を立てて、準備をしておく
  2. 夕飯の後に一時間だけ勉強する
  3. 朝起きてストレッチをする
  4. 勉強する前に熱いココアを入れる
  5. 朝ごはんの時間まで勉強する
グループ1は作者の女子高生が夜家で勉強し辛い理由。グループ2は作者の生活スタイル。グループ3は朝の様子。グループ4は勉強の流れ。

実際にこの作業をしてみると、頭の中で作文の方向性が見えて、構成ができくることに気づきます。

これでアウトラインを書くことができます。カードを見ながら、大まかな作文の流れを書きましょう。アウトラインを書きながら、再度並べ替えても問題ありません。

アウトラインは手書きでも、パソコンで書いてもOKです。大見出しはアルファベットの大文字。項目は数字。それ以降は、アルファベットの小文字、カッコの数字、カッコのアルファベットと細かく分類することができます。

作文のアウトライン

タイトル: 受験勉強を朝にしています

A. 夜に勉強し辛い理由
  1.家族が起きている
  2.外の騒音
    a. おとなりのピアノ
    b. 車の往来
  3.寂しい、不安

B. 自分の生活スタイル
  1.朝型人間
  2.部活でいつも早起きだった
  3.夜更かしが苦手
  4.しかし、夜はついつい夜更かしになる
  5.ぐっすり寝たら集中できる
        6.お腹が空いているほうがいい

C, 朝は最高!
  1.鳥の声
  2.希望
  3. 朝日
  4.ラジオの思い出

D. 勉強の流れ
  1.前夜に一時間勉強する
  2.朝の勉強の用意をする
  3.ストレッチ
  4.ココア
  5.朝ごはんまで勉強

これで作文を書く準備は完了です。


アウトラインを作る利点


ここまで読んでみて、「なんだか、めんどうくさい」と思われるかもしれません。しかし、長い目で見て2つの利点があります。

結局は効率的。こういう下準備をせずに、思いのままに書いてみても結局何度も書きなおしてしまうことが多いのでは、と思います。到達点を考えずに文章を書き始めると、内容が二転三転して、結局何を書くつもりだったかわからなくなります。また、書こうと思ったことを忘れてしまって、書き終わった時に重要な部分が抜けていると気づくこともあります。

この、最初にアイディアだけを書く段階を brainstorming (脳の嵐)とも言います。普通、ブレーンストーミングはグループだアイディアを出し合って問題の解決方法を見つける方法ですが、一人で行うこともあります。一人で練習しておけば、グループで文章を作成するときに役立ちます。

こちらの記事で紹介されているように、ブレインストーミングは一人行うことも可能です。
itメディアエンタープライズ | “1人ブレインストーミング”4つのルール (1/4)

慣れてきたら頭の中でできるようになる

高校時代は、レポート、学期末論文、エッセーなどを書くときにはアウトラインを作っていました(というか作らされていました。)。しかし現在、ブログの記事を書くときにほとんど下書きはしません。テーマが決まったら、頭の中でいろんなアイディアを出して、それらを整理して、アウトラインを作ります。書き始める時には結論まで出来上がっているので、ただ文字にするだけです。

ブログ記事を公開してから、日本語のミスなどを訂正したり、表現をちょっと変えることはありますが、大まかな流れはそのままです。

カードにアイディアを書いたり、アウトラインを作るのは1、2回でいいのぜひトライしてみてください。頭の中でアイディアをまとめるトレーニングになり、文章の書き方が変わると思います。

前回、インデックスカードをおすすめしましたが、作文を書くだけなら、ダイソウなどで売っているカラーカードで十分だと気づきました。ある程度の厚みがある方が、扱いやすいし、何度並べ替えても形が変形しません。



次回はアウトラインを使って文章を書き上げます。

アイディアカードを内容をWordのドキュメントにまとめました。ダンロードはこちらで

(ファイルの設定を変えたので、どなたにでもダウンロードが可能だと思います。2022/02/06)

にほんブログ村 英語ブログ 英語ライティングへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿