2014年9月21日

Bother という動詞を使い倒そう!

She was bothered by the news.
Botherという単語は「邪魔をする」以外に「面倒」「手間」「不安」「不快」「気がかり」「心配」などのニュアンスの表現に活用できる動詞で、肯定文はたいていネガティブな表現です。



今回はWebster's Learner Dictionarybother の項目を徹底解説します。

Bother を含むセンテンスには被害者と加害者が存在することがあります。能動態(~した)の場合はたいてい加害者が主語で被害者が目的語になります。:

  The noise bothers me.  騒音がわたしを不快にさせる。
  主語加害者) +動詞+目的語被害者)            

受動態(~された)の場合の場合は:

  I am bothered by the noise. わたしは騒音が気になる。
  主語被害者)+動詞+by+目的語加害者)
  

同じ意味のセンテンスでも能動態は加害者に着目していて、受動態は被害者に着目しています。

「邪魔」以外に「面倒」「手間」「不安」「不快」「気がかり」「心配」などのニュアンスの表現に活用できる動詞で、肯定文はたいていネガティブな表現です。

それではWebster's Learner's Dictionary の bother 項目を見てみましょう。



bother /ˈbɑːðɚ/  (動詞)


[+ 目的語] : 他者に心配をかける、不安にさせる、困らせる、懸念させる


この表現には必ず目的語が必要です。 

  例: 
  bothered her = 彼女が不安になった
  bothers me = わたしは懸念している

  it bothers+ 目的語 +that節 のパターン:

    It bothers me that the children are not supervised.
    わたしは子どもたちが管理されていない事が気になります。

  He's so easygoing. Nothing seems to bother him.
  彼はとてものんき(または、寛大)。何に対しても動じない。

  It didn't bother her least that she wasn't offered the job.
  彼女としては仕事のオファーがなかったことは気にならなかった。

  It bothers them that there's no hospital nearby.
  彼らは病院が近くにないことを懸念している。

  Something he said at the meeting has been bothering me.
  会議中彼がわたしに言ったことが気になる。

  The cold never bothered me anyway.
  寒さはもともと気にならないわ。(今までも、これからも)



何かについて、あまり考えこまない、気にしない、こだわらないことにする

この表現はbother + ~self などの目的で表現します。 

  例
  bother myself = わたし自身は気にしない (=自分を気にさせない)
  bother her head=彼女(の心)を悩ませない、彼女に心配かけない

  He decided he wasn't going to bother himself about the opinions of others.
  彼は自分の対する周りの意見を気にしないことにした。

  Don't bother your head with those questions right now.
  現時点では、それらの疑問点にはこだわらないで下さい。


2

[+ 目的語] : 人を不愉快、不快にさせる、人を不愉快、不快にさせる原因となる

  例
  it bothers her =彼女は~(をされたら)不愉快に思う
  he is bothered by ~ = 彼は~が不快に感じる

  It bothers her when people throw trash on the ground.
  彼女は人がポイ捨てすると不愉快になる。

  He's bothered by drivers who don't use their turn signals.
  彼は方向指示器を使いないドライバーを不快に思う。(=腹が立つ)


  
3
[目的語無し]

a : 手間がかかることや、面倒なことをあえてやる、わざわざ~する

(ここでの「手間」はネガティブなニュアンスです。)

  Mother used to cook elaborate dinners, but now she doesn't bother anymore.
  以前母は豪華な夕食を作りましたが、最近はそういう手間をかけなくなりました。

  “Should I call later?” “No, don't bother calling.”
  「後から電話したほうがいいかな?」 「いいよ、わざわざかけなくても。」 (この場合はbother の後に to+動詞の原型か、ing の付く動詞が続きます。)

  Nobody bothered to tell me the school would be closed today.
  誰も学校が休みだとを(わざわざ)電話で教えてくれなかった。

  He never bothered to explain what happened.
  彼は何が起きたか説明しなかった。(=面倒臭がってしなかった)

  Don't bother asking him about it. He won't tell you anything.
  彼にそれについて質問しても無駄。何も話してはくれない。

  Why bother talking if no one is listening?
  誰も聞いていないのなら、なぜわざわざ話さなければならない。

  Don't bother.
  しなくていいよ。

  Why bother?
  なんで(そんな面倒なこと)しなければならない?


be bothered to do something,は、「面倒くさいので~をやりたくない」「(手間をかけて)~をするつもりはない」の意味です

  The trick is somewhat dangerous, so if you can't be bothered to do it right, then don't even attempt it.
  このトリックは大変危険なので、正しく行うつもりがないのなら、試みないでください。

  I asked her to send a picture, but apparently she just couldn't be bothered.
  彼女に写真を送ってほしいと頼んだけど、明らかに送ってくれるつもりはなかったようだ。

  

b : 考えこんでいる、気にしている、こだわっている

この表現は be 動詞とbothered の受動態です。

  I'm not going to bother with the details.
  ぼくは細かいことを気にしないことにした。

  We were told not to bother about the early data when writing the report.
  わたし達は報告書を作成するとき、初期のデーターは考慮しないように言われました。

4
[+ 目的語] : (忙しくしている人や、一人になりたい人)の邪魔をする、に話しかける

  Don't bother your mother right now. She's very tired.
  今お母さんの邪魔をしないで。とても疲れているみたいだ。 (your mother とは父親が子供に対して母親のことを話すときに使います。)

  I hate to bother you, but I was wondering if you could help me with something.
  おじゃまして恐縮ですが、ちょっと教えていただきたいことがあります。(こういう時には teach ではなく help と言います。)

  Sorry to bother you. I just had a quick question.
  お手数をかけてすみません。ちょっと質問があります。


5
[+ 目的語] (人の)体調を損ねる、気分を悪くさせる

  He said his stomach was bothering him.
  お腹の調子が悪いと言っています。(お腹が彼を不快にさせています。)

  Her arthritis has been bothering her.
  彼女はずっと関節炎に悩まされています。  

b : (身体のある部分を)不快にさせたり、窮屈にさせる

  The camera strap bothers my shoulder.
  カメラのストラップが肩に当たる。(肩を窮屈にさせる)

  The bright light bothered her eyes.
  眩しい明かりで目が痛い。

Botherというのは日常的にいろいろな場面で活用できる表現です。いろいろなセンテンスを書いてみて、自分のものにしてみてください。

Photo by Trubluboy


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