2016年3月4日

意外と否定文な感謝の言葉

I can't thank you enough.
屋外の大学の卒業式。角帽を被った男女の後ろ姿。


卒業、進学、就職のシーズンが近づいています。今回は英語の感謝の言葉をご紹介しようと思います。スピーチ、メール、SNSなどにお役立てください。

日本語には「感謝の言葉が見つかりません」のように否定文で感謝を表す表現がありますが、今回ご紹介するのはすべて否定文の感謝のことばです。

十分感謝できません


I can't thank you enough. 
十分な感謝ができません。

この表現は enough がキーワード。「どんなに感謝して十分ではりせん。」という意味になります。
Mr. Tang, you have guided me throughout my senior year with love and patience.
タン先生は私が3年生の間、愛情と忍耐で導いてくれました。

I can't thank enough for all you have done for me.
先生がしてくれたことにどんなに感謝を述べてもたりません。

My parents made great sacrifices for me. I cannot thank them enough.
両親は私のために多くの犠牲をはらってくれました。とても感謝しています。

あなたの優しさへのお返しができません


Just saying thank you will never repay your kindness.
お礼を言うだけではあなたへのお返しできません。

これも十分感謝できないのパターンです。私のつたない翻訳では伝わりにくいと思いますが、とても上品で優しい表現です。

What can I say? Just saying thank you will never repay your kindness.
何と言えばいいでしょう。御礼の言葉だけでは、あなたの優しさへのお返しができません。

感謝のことばが見つかりません


Words can't describe how thankful I am.
言葉だけでは私の感謝の気持ちを表すことはできません。

「私の感謝の気持ちを表現できる言葉はありません。」という意味。"I can't thank you enough," の別パターンです。好きな方を選んでください。
I was blessed with the most wonderful staff. Words can't describe how thankful I am.
とても素晴らしい部下に恵まれました。(私の気持ちを表現できる)感謝のことばが見つかりません。

あなたなしではできませんでした


I couldn't have + 過去分詞 + without + 人物
~の強力なしては、私は ~ 出来なかったでしょう。

さり気なく相手に感謝をしながら、褒めているこの表現は、気に入っています。過去分詞は graduated, won, succeeded など、適切なものに変えましょう。

I accept this award on behalf of my team. I couldn't have succeeded without them.
チームの代表として、この賞を受取ます。彼らの協力がなければ、達成できなかったでしょう。

Mary: Congratulations, Bob.
Bob: Thanks, Mary. I couldn't have gotten this promotion without you.
メリー: ボブ、おめでとう。
ボブ: ありがとう、メリー。君なしでは昇進を手に入れることはできなかったよ。

あなた以上の上司はいないでしょう。


I couldn't ask for a better + 名詞。

これ以上の ~ はいなかったでしょう。

「今後あなた以上の上司は求めても出会えないでしょう」。という表現。その上司が最上級だということです。名詞は boss (上司)、staff や team (部下や同僚)、 dad (父親)、friend (友人)等に変更してください。同等か年上の人への表現として使って方がいいと感じます。
I will miss you so much. I couldn't ask for a better friend.
会えなくなると寂しくなる。あなた以上の友達はいないでしょう。

Thank you for everything.. I couldn't ask for a better catcher.
いろいろとありがとう。君以上のキャッチャーとはいないでしょう。

なぜ否定文 


なぜこんなに否定文の感謝のことばが多いのか、考えてみました。ストレートにありがとうというよりも心が伝わるからなのかな、と思っています。

日本人が心を込めて選んだ贈答品を手渡すときに、「つまらないものです」という表現に近いのかと思います。あえて否定文で表現することでさり気なく気持ちを伝えるのでは?

これも「やんわり英語」のいい例だと思います。


Photo by: Sara Haj-Hassan 

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