2018年5月7日

英語になった日本語の言葉(1)~ the head honcho

The head honcho
The head honcho.
英語で外来語のことを loan words と呼ぶことがあります。今回は米国で日常的に使われている日本からの loan words の tycoon, gingko, honcho をご紹介します。

各項目の最後には英語辞書 Merriam Webster Dictionary のリンクが張ってあります。辞書のページを下の方はスクロールすると語源が書いてあります。ぜひチェックしてください。




Tycoon 大立者、(実業界の)巨頭


Tycoon の語源が日本語の「大君」であることを知ったのは中学生の頃の国語(といっても英語)の授業でした。米国人の先生が「『大君』って言葉を知っていた人はいる?」と尋ねると、私を含め日本語が話せるクラスメートは誰一人知らなかったということを覚えています。

石油王のこと Oil tycoon といいますが、もっとも有名なのは、ジョン・ロックフェラーでしょう。現在 tycoon と呼ばれている米国の実業家はアップルの故 スティーブジョブス、マイクロスフトのビル・ゲイツ、アマゾンのジェフ・ベイゾスなどです。[ソース]
He was a college dropout but he later became tycoon in the game industry.
彼は大学を中退したが、やがてゲーム業界で大成した。
Googleニュース検索結果: business tycoon

Merriam Webster Dictionary | tycoon

Ginkgo 銀杏


Ginkgo は高校時代に読んた小説に登場した木の名前でした。家にあった分厚い Merriam Webster Dictionary で調べたら日本語の銀杏(ぎんきょう)が由来だと書いてありました。英語では 実の名前がそのまま木の名前になっています。

イチョウの木は私が住む沖縄では珍しく、銀杏の実がなるとニュースになるほどです。ですので、小説に出てくる木はなかなか思い描くことができませんでした。

Google 画像検索ginkgo tree
The ginkgo trees leaves turn golden-yellow in fall.
銀杏の葉は秋に黄金色に変わる。
Merriam Webster Dictionary | ginkgo

Honcho 指導者、リーダー


Honcho という名詞に出会ったのは十代の頃に努めていた雑誌の会社でのこと。米国人の社長が手書きした記事をレイアウトようにタイプする作業をしていたら、何度かこの単語が登場しました。社長にこの単語に意味を聞いたら、 Isn't that Japanese?(これは日本語だろ?)との答え。辞書で調べたら、日本語の「班長」が元になっている単語だと知りました。英語では「ボス」「上司」という意味で結構よく使われています。普通は head との組み合わせになっています。

Twitter 検索結果: head honcho
Mr. Yasuda is the head honcho of our project.
安田さんが我々のプロジェクトの総責任者です。
Urban Dictionary によるとスペルから、スペイン語だと誤解する人が多いのだそうです。Hancho とスペルすると発音は「ヘァーンチョウ」となるので、日本語の発音により近い honcho と表記しています。

Merriam Webster Dictionary | honcho

日本語が由来ではなかった単語


この記事を書くにあたって、集めた単語の中には日本語が由来ではなかったものが2つありました。Huarache と typhoon です。

Huarache

Huarache (ワラチ) とはサンダルの種類です。私はこの単語を Beach Boys の Surfin' USA という曲で初めて聞きました。これは絶対に日本の「わらじ」のことだな!と思って調べてみましたが、メキシコの履物だそうです。

Nike W Air Huarache 

台風

Typhoon (タイフーン)は日本の「台風」ではなく同じ漢字の中国語 daaih-fùng が語源のようです。日本語の台風には語尾に「ん」はつかないので、これはすぐに納得しました。


Photo by mentatdgt

参考にしたページ:


   
   

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